佐野さんが戻ると、カフェに居るのでなにかあれば内線で呼び出してくれるように頼んで、休憩に入った。
水の妖精は、店内を森の泉をイメージした内装になっていて、紅茶の専門店なのだ。
食事を出していないので、お昼どきでも静かで、話も出来る。
「優里さん、お待たせしてすみません。」
「ううん。お仕事中ごめんなさいね? ここ素敵なお店ね? 知らなかったわ!」
紅茶の好きな優里さんに喜んでもらえた様で、良かった。
「あの…お話というのは?…」
「仕事中にごめんなさい? あのね…遥さんが元気ないみたいだって、たっちゃんから電話もらったの。 たっちゃん、今フランスでしょ? まだ帰れないから、話を聞いてやってくれないかって? 家具の事もあったし… 遥さんなにか悩んでる?」
「…すいません。ご心配おかけして…。」
「私一人っ子でしょ? 郁人は弟みたいだけど、遥さんの事、妹が出来たみたいで、嬉しいのよ? 私で良かったら、話してもらえないかしら?」
私も一人っ子だから、妹と言われて嬉しかった。

