「もうお父さんだね、カイジくん」


ちひろが笑うから、カイジも下手くそな顔でまた笑った。



生きるとか死ぬとか、命とか愛とか。

まだ漠然としたままだけど、これからちゃんと、逃げずに自分なりの答えを見つけていこうと思う。


ちひろと子供のために。

そして何より、自分のために。




ちひろは指の腹で、カイジの目の淵に残った涙を拭ってくれた。









END