星月夜~平凡♀×人気者♂~【短編・完】



…違う。


『幼なじみ』って言葉は境界線。


いつ手出しするか分からない自分への『手枷』だったんだ。


気付いていた…本当は。


でも、知らないふりをしていた…


俺は……


「…っ…真保っ…!!」



早く…会いたい。


なかなか目的地へとたどり着かない、俺の足が…憎い。


でも、一生懸命走ったおかげで俺は一つの階段の前で止まった。


普段は閉められている階段。


でも、今開いているということは…


おそらく…


深呼吸をすると、俺はゆっくりと階段を上り始めた。