星月夜~平凡♀×人気者♂~【短編・完】



「ごめんね…あたし好きな人がいるの…」



背後で隼人が息を飲むのが分かった。


「…やっぱ…そうだよな」



少し悲しそうに笑う響君。


なんて声をかけていいか…分からなかった。


下手なことを口にすると、響君を傷付けてしまいそうで。


あたしは、隼人の腕からすっと抜け出すと…


その場から逃げ出すように、走り出した。


「真保っ……」



後ろで隼人が呼ぶのが聞こえたけれど、振り返らない。


今は…一人になりたい気分だった。


いろんなことが短い間にありすぎて…


気持ちが着いていけてない。


パーティー会場から抜け出して、あたしはある場所へと歩き始めた。