シチューの日以来


鈴木さんは、見る見るうちに回復


元々1人暮らしをしていた
あの部屋に戻った


吉岡さんの部屋にいる間


何度か、ベランダから飛ぼうとして

困った


鈴木さんの願望というか

妄想は、かなりのもので

まだ、飛べる…と信じている



俺は、密かに計画をたてている



せっかくだから、一緒に飛ぼう…と

いっても吉岡さんとこからじゃなく


ハンググライダー



2人乗りが出来るように、訓練中




「もしもし!田中さん!!」



鈴木さんからの初めての着信


「待ってたよ」

「うふふっ お待たせ!!
私!さっき、大畠 奏になったの!
これで、私も田中さんと一緒です!!」


なにが!?


また、ヘンなこと言うなぁ



「一緒とは?」

「幸運の名前!!名前の真ん中に線を引いて、左右対称になるのは、凄く良い名前なんだよ!!」



初めて俺の名前を見たときに

ほめてくれたのは、コレだったのか!!



「大畠 奏 確かに!!」

「ね!」



「鈴木さん!!幸運増やそうよ!!
俺達、結婚しよう!!」

「大畠です」


「すみません」


「田中さん、好きです!」

「俺も!奏が好き!!」


大畠さんって、なんかよそよそしいから

名前呼びしてみた


「/////照れるじゃないですか!!!」