「貴方に、
一緒にいてくれるなら、なにされてもいい」

伝えた愛の言葉。

ずっと愛する貴方と一緒にいたかったんだもん。

貴方は確認するように私に言ったわ。

「君は僕になにされてもいいんだね?」

「ずっと一緒にいてくれるなら、約束よ」


翌朝、枕元に置いてあった私のケータイが割られていた。

「うるさかったから僕が割ったよ。
僕にはなにをされてもいいんだよね?」

他人と連絡が取れなくなるだけだから
不便はないわ。

貴方とは一緒にいるんだもの。


夕方クローゼットを見ると、どの服も切りきざまれていた。


「たくさんの布を切りたかったんだ。
僕にはなにをされてもいいんだよね?」

貴方にはありのままの姿を見てほしいから
不便はないわ。

貴方とは一緒にいるんだもの。


夜、食事をしていると、後ろから私のお皿に唾を吐いた。

「味にアクセントが足りないと思って隠し味を足しておいたよ。
僕にはなにをされてもいいんだよね?」

私の為を思ってわざわざしてくれるなんて嬉しい!

貴方とはずっと一緒にいたいわ。


夜中、寝る前に貴方は私に言ったわ。

「君は本当に気持ち悪いね。
情報知らず無知な上に裸でも恥をしらず、はたまた下品な食事をして。」

貴方とずっと一緒にいれるなら、

見下されようが罵倒もかまわないわ。

翌々朝、あなたはいなくなった。

一緒にいられないという置き手紙を残して。

「貴方と一緒ならとなにをされても怒らなかったけど」

私はパソコンを立ち上げた。
予めに貴方に仕込んだGPS発信機。


見つけだすわよ。
私から離れるなんて許さないわ。