不思議の国の帽子屋

「貴様ぁっ!!昨日あれだけ話しただろ!どうしてそんなに記憶力が乏しいんだ!要らん知識を詰め込み過ぎだっ!それにな、貴様は態度を改めるべきだ!!仮にも上司である私を敬う気持ちはないのか?!ああっ!そうだ!他にもあるぞ!!」

「まぁまぁ、落ち着きなさって。論点がずれてますわよ」


止まらなくなったスペードの3を、ダイヤの7が宥めている。


顔を真っ赤にしてまだブツブツ言ってるスペードに代わって、ダイヤが俺に教えてくれた。


「今日、陛下が集会を開かれたのですよ。緊急の報告があるのですって」


へぇ〜……あんま興味ないなぁ。


思ったことが顔に出たのか、ダイヤが少し眉を潜めた。


「早く着替えて降りてきなさい」


ちっ……めんどくせぇな。


てかクイーン来てねぇじゃん。


……まぁ、行こうかな。

暇だし?