不思議の国の帽子屋

絶対帽子屋さんのですよ、これ。


だってほら見てください陛下、上にシルクハットが描いてありますよ。


ですが……残念ながら、彼は国境を越えて他の国に行ってしまったかと……はい……。


茨の囲いに……衣服の端切れ等も見つかりました。


な……お前も見たよな?

……うっ、うぅぅぅ……。


どうしてなんだ、どうしてなにも言わずに……帽子屋さーーーーーーんっ!!


あひっ?!


あっ、いえ!僕たちの話はこれで終わりです。


はい?


えぇー……そんな無茶なぁ……陛下ぁ。


茨はあれ以上成長しませんって……。


いやあれでも結構な高さですよ?


あれをどうにかって……え……いや……はぁ……わかりましたよぉー、やりますやります。


じゃ、僕たちはこれで!

行くぞー。


――パタン。


……
………。




「……全く。最近のクラブは弛んどるな。
そちはどう思われる?スペードのクイーンよ」



「そうですわね……玩具箱行きも……仕方ないかしら」



「ほほ……!スペードの君は相変わらず手厳しいのぉ!」