ふれた手が背中にまわる。 からだがあつくなってくのを感じる。 唇が触れる距離になる。 2人は秘密の共有者。 赤い、罪を背負った共犯者。 「祐…っ!」 「一華……っ」 汗ばんだ手さえ、にぎることをゆるされてない私達。 深く溺れて、もどることができなくなった。 何度おわりにしようと思っただろう。 はなしたくない。 赫い、罪を背負った、二人きりの恋……。