社長の溺愛

あぶねぇ、山口が車道側だと車に引かれないか心配できがきじゃねぇ

とりあえず、俺の内側に入れたから大丈夫だな
ニコニコして、可愛いなぁ~うんっ、何だ、下向いてたらあぶねぇぞ 前を見て歩け 、小学校とかで前見て歩けって習っただろう! まじで、違う意味で目が離せない...

心配し過ぎて精神的にこれは、良くないよなっ俺的に
「前見て歩かないと、転ぶぞ! ほら、手を寄越せ」
ってか、母性本能というか父性本能を発揮しちまった...
手を引くに引けなくなっちまったけど..これをスルーされたら立ち直れない

「えっ、は はい」
うわぁ~何となく出された手を握っちゃったけど...社長を見ると、スッゴク優しい顔で笑ってて...私もその顔見たら嬉しいって思って自然に笑顔になってた

「これなら、転ばないだろ」

「はい」
何て答えたらいいか分からないよぉ~
でも、手を繋げて嬉しい
自分を心配してくれて嬉しい
ポーラさんにモヤモヤするのは...


もう、分かった
認めるしかない
知らないふりは出来ない


私は社長が好き


この気持ちを認めたくなかった
自分の気持ちを見てみぬふりしてた


初恋は実らない


だって、社長はポーラさんの恋人
なのに、止まらなかった...
何回も蓋をしたつもりだった...

私の気持ちは一方通行

実ることのないこの気持ちを...
気付きたくなかった

認めても、どうすることもできない

でも、こういう優しさを見せられたら...

繋いだ手を離せない...