コレ…は

さ「簪…

いいの?コレ」

「あたりまえだろう?

さくらの誕生日に買ったものなんだから

この簪は、さくらのものだ」

そう、お父さんは言って

私に簪を渡した

さ「ありがとう、お父さん」

「あぁ、

さぁ、もう行きなさい

お前のことを待っている人がいるだろう

幸せになれ」

そう言うと、お父さんの姿はどんどん見えなくなっていった

さ「うんっ、幸せになるよっ

ちゃんと生きるからっ

待ってて!」


私はまた、意識を手放した