噂の地味子ちゃん

「なっ、どうしたの!ってか痛い!ぐるじい…」
息が出来ないんだが


しばらくすると雫がパッと私を離した。


「おおっと!ごめんごめん」
ペロッと可愛く舌を出して謝る雫から謝罪の意が全く感じられない。


「はー。死ぬかと思った…」
これは本当。苦しかったし。


「あっはは。でも華恋笑ってた方がいいよー?あーあとさ、気になってたんだけど眼鏡それ伊達じゃない?」
ビシッと眼鏡を指差す雫。


まあこれは伊達だ。



「よくわかったね。笑うことに関してはノーコメントで。なんかあった方がいいじゃん?」

雫はあり得ないという顔をして私を見てる。



「いや、無いほうが良いって。ってか華恋の目見せてよ ー!」

「嫌だ。」


「即答かいっ!」

ツッコミを入れる雫。
なんだか面白い。



「いや、外してもなんもメリット無いから。むしろデメリットしかないよー」


「え?なんで?」



「だって眼鏡取ると落ち着かないし私じゃないみたいだから。」


淡々と答える私にポカーンと口を開ける雫の顔を写メりたい。