噂の地味子ちゃん

「こら、薫~。煌夜を怒らせんじゃねえよ~」
ケラケラと笑ってんだからお前は薫と一緒だ十夜。



「はぁ」
今日何度目の溜め息だろうか。
最近疲れている気がする。



「ん~?煌夜さんはおつかれかな、?」



「十夜。薫黙らせとけ」



「ふふっ。りょーかーい」
十夜の悪戯な笑みは怖い



「えっ!こーちゃん!助け「うっせえ」」
そんな薫の声は寝起きの大輝によって遮られた。


「‥‥‥」


「‥‥‥」


「‥‥‥」

急に静かになる車内。
まあ俺はこっちの方が落ち着くが。



今日からまたうるさい日々が続くと思うとなにもしていないというのに溜め息がでた。

車窓から差す日光に誘われて眠りに誘われそのまま俺は落ちた───