噂の地味子ちゃん

まあこれは私のスタイルというべきか一番しっくりくるから変えたくない。

「えー。じゃあちょっとだけはずして見せてよ~」



「人来るじゃん」

見られたら嫌だ。何を言われるかわからない。


「まだ来ないよ!みんなworldに釘付けだって~」


「じゃあまた今度ね。そんでworldってなに?」


「話をそらすな!!」
こんな雫お構いなしに話を続ける。


「ごめんごめん。んでworldってなに?」


「あーworldっていうのはー…」
雫は観念したように話してくれた。



worldとは生徒会の5人組らしい。
だがただの5人組ではなくてイケメンで全校生徒から絶大な人気を誇っているとか。



「あ~worldの皆さんと一回でも良いから喋ってみたいな~」

夢見る乙女のように話してるけど私はこれっぽっちも興味がない。

むしろ関わったらめんどくさそうだ。


急にハッとして雫が言った

「そう!そん中でも生徒会長の黒瀬煌夜さんが~「入学式だぞ~体育館行け~」」

担任の声で遮られてしまったのだけれど。

周りを見てみると結構生徒が集まっていた。

「いつの間に…」

「まあ体育館いこっか!」


このまま私は手を引かれて体育館へ行きましたとさ。