「ねぇ、次はいつ会えるの?」 「ん、まだ分かんないなぁ。最近仕事忙しくなってきたし、分かったらまた連絡するから。」 「うん、絶対だよ。」 「約束する。」 そう言って小指を差し出してくる彼。 私は黙ってその小指に自分の小指を絡ませた。 この指が離れてしまったら次はいつ会えるんだろう。 彼の仕事が忙しいのは十分承知していた。わかってた。 こうやって簡単に会えなくなる時もあるって。 だけどね、私、知ってるんだよ。 私以外に会ってる女の人がいるってこと。