朝を迎えて鏡の前の間に立って呟いた。
「最悪……今日、絶対コンタクト入らない……」
泣きはらした目は真っ赤だった。
白目の部分は赤く充血し、目薬を差したくらいじゃ効きもしない。
瞼は腫れぼったくて重い。アイメイクの前に冷やさないと、ベースカラーも塗られない。
そんなことしてもブサイクさは変わらない。
いつも以上に酷い顔をして、出勤することになる。
そして、その顔で彼とすれ違うんだ……。
(今日は背中向けておこう…)
ロビーに背を向けたまま、待合室の掃除を始める。
時間的に田所さんが来る頃。それを壁の柱時計で確認した。
女子社員達の声がロビーに響いた。
彼が来たんだ…というのが分かって、妙な緊張感が背中を走る。
今日からは挨拶されることもない。
してこないからと言って、気に病むこともない。
関係のない人に戻っただけ。
ただ、それだけ……。
女子達の甲高い声が、自分の左側から右側へと通り過ぎていく。
その感覚を耳で確かめながら、少しだけ後ろを振り向いた。
ドキッ…として、心臓が揺れ動いた。
視界の端に飛び込んでくる男性と目が合い、今まで以上の動悸を覚えた。
ーー息が詰まって苦しい。
たった一瞬、すれ違っただけなのに…。
「最悪……今日、絶対コンタクト入らない……」
泣きはらした目は真っ赤だった。
白目の部分は赤く充血し、目薬を差したくらいじゃ効きもしない。
瞼は腫れぼったくて重い。アイメイクの前に冷やさないと、ベースカラーも塗られない。
そんなことしてもブサイクさは変わらない。
いつも以上に酷い顔をして、出勤することになる。
そして、その顔で彼とすれ違うんだ……。
(今日は背中向けておこう…)
ロビーに背を向けたまま、待合室の掃除を始める。
時間的に田所さんが来る頃。それを壁の柱時計で確認した。
女子社員達の声がロビーに響いた。
彼が来たんだ…というのが分かって、妙な緊張感が背中を走る。
今日からは挨拶されることもない。
してこないからと言って、気に病むこともない。
関係のない人に戻っただけ。
ただ、それだけ……。
女子達の甲高い声が、自分の左側から右側へと通り過ぎていく。
その感覚を耳で確かめながら、少しだけ後ろを振り向いた。
ドキッ…として、心臓が揺れ動いた。
視界の端に飛び込んでくる男性と目が合い、今まで以上の動悸を覚えた。
ーー息が詰まって苦しい。
たった一瞬、すれ違っただけなのに…。

