《9月1日》

ざわざわ、ざわざわ

「また誰かが物を壊したん?」

「よくやるねぇー」

こんにちは。
まず、自己紹介だよね。
私の名前は岡林 華蓮(おかばやし かれん)
中学3年。
夏休みが終わって2学期。

今は学年集会で多目的ホールに皆集まろうとしてる。

…サボろうかなぁ

「華蓮、サボったらダメだよ?」

『えぇーサボろうと思ってたのに』

今、私に話しかけてきたのは私の友達の前田 春佳。
今は仲が良いけど、小学校の時は猿犬の仲だった。だけど、今ではそこら辺の上部だけの人たちよりも信用してる。
まあ、それでもまだ信用出来ないから私の過去は言うてない。

「はぁ…」

ため息とは酷いなぁ…。

『次は誰が何を壊したんだろうね』

私は沈黙は苦手なので話題を出した。

「さぁ。またアイツ等じゃないの?」

『だろうね』

春佳が言ったアイツ等の事を紹介する前に私たちの事を言うね。

私たちの学年は言わば『問題児』。

私たちがこの学校に入学する時、誰も祝福されなかった。

入学式は当然やったよ?でも先輩や教師たちは「入ってきて欲しくなかった」って言うてた。

それくらい私たちは問題児でもあった。

その中でもズバ抜けての問題児は、自分で言うのも変だけど、1番は私。

そして、その他にまさにさっき春佳が言うてたアイツ等4人。

井上健祐、清水拓哉、重田健翔、浅井雄基。

学年集会を行うとなると必ず誰かが物を壊したという勝手な法則がこの学年にはある。

でもその日は違ってた。