ガバッ!

『仁!』

亮「うぉっと」

『亮…ちゃ…ん…?』

亮「お前大丈夫か?うなされてたぞ?」

うなされてた…か。

『平気』

そう。「大丈夫」と聞かれると例え大丈夫じゃない時でも私は『平気』という。

亮「そか。大丈夫じゃないのか。」

『…は?』

亮「だから、大丈夫じゃねぇんだろ?」

なんでコイツには分かっちゃうんだろう…。

『そうだ。華蓮が言う「平気」は大丈夫じゃない時に言う。

そうすれば皆は何も詮索してこない。

ずっと……そうして自分にも言い聞かせてた』

亮「お前は今、ホンマはどうなんだ?

辛いか?」

どうしよ…ホンマは辛いよ……

辛くて…

寂しくて…

コイツなら言ってしまおうか…。

私が言おうとしたその時…

『…っ!!』