それから数日後。

今日は講習会がある。

でも私は行かなかった。いや、行きたくなかった。

教室で寝ようと思って、自分の机に伏せて寝ようとしたら、そこへ私の次に問題児の井上健佑、清水拓哉が来てそれに続いて亮ちゃんも来ていた。

私はそれさえもどうでも良くなって、伏せてたら亮ちゃんが私の机の近くにきた。

亮「華蓮、どうしたん?行かんの?」

『うん』

亮「フッ、どうしたん?」

『何でもねぇよ』

亮「病んどんな(ボソッ)」

『ん?』

亮「お前、めっちゃ病んどんな」

『んなわけなぇだろ』

と私は顔を上げて亮ちゃんに言おうとした。

するとすぐ近くに亮ちゃんの顔があった。

亮ちゃんは真剣な表情で

亮「どうした」

『亮ちゃんは学校楽しいか?』

亮ちゃんは驚いたが、

亮「まぁ、嫌な事はあるけど楽しい」

亮ちゃんは私が「亮ちゃん」と呼んでも何も言ってこなくなった。まあ、今の状況が状況やからかな。

『亮ちゃんは教師になれて良かったって思ってる?』

亮「面倒くさい事はある。マジで面倒くさい事が。」

果たして教師が生徒に愚痴を言うていいのやら

まあ、私が聞いたのだからいいか。

すると亮ちゃんは

亮「もう講習会に行かんのやな?」

『うん』

私がそう言うと亮ちゃんは教室から出ようとする。