ただ今、国語の時間。
だけど、私はノートをとってない。
そんなのいない。
でもそれを許さない人は近くにいた。
亮「ノート書けよ。ノートあんのに」
そう。亮ちゃん。
国語の教師もいるんだけど、もう私はノートをとらないと思って前までは言ってたけど、今では何も言ってこなくなった。
『嫌。』
亮「なんでやねん。」
亮ちゃんは基本、教室の後ろにいる。
でも、生徒がうるさかったりしてたら来る。
私みたいに。
私は亮ちゃんがしつこく言ってくるので、
仕方なくノートをとった。
でもとってすぐに授業が終わった。
『ダル。手痛い。』
そう愚痴ってると
亮「書かへんからや」
って言ってさっき教室出てどっか行ったはずの亮ちゃんが今、ずっと私の隣にいる。
嬉しいような、落ち着く。
やっとの思いでノートを全てとった。
『終わった』
って言ったら
亮「偉いっ!」
そう言った。
「偉い」なんて言ってもらった事なかったから嬉しかった。