「宇奈月君、危ない!」

「え……?」

歩いていた横の校舎の二階の窓に目をやった。

僕の目の前には



真っ赤な消火器があった


瞳に映る赤



頭に消火器がぶつかった。


「きゃあああああああ!」


僕は死んだ。血だらけになって



嗚呼


最後の人にはこんな血の量を
流さなければいけなかったの。


僕は濁った瞳をゆっくりと閉じた。






end...