巧真と私はクラスも違う。部活も委員会も違う。なんであの時声をかけてくれたのか分からないくらいに接点のない生活。 私たちの通う高校は全校生徒3000人を超えるマンモス校。 吹奏楽部に入り学校生活にも慣れた私は、少しずつ巧真を忘れようとしていた。