君が居る

「え?」





泣きそうな顔してるの?私…。





…………ダメだよ。





笑わなきゃ。





誰かが出かける前には絶対笑わなきゃ。





「…………はぁ、ちょっと待ってろ。」





そう言って2人は廊下に出た。





私は、昔の事が頭を過って体が震え始めた。





大丈夫。私、大丈夫。





ギュッて自分を抱きしめたら、自分じゃない体温がそれに被さってきた。





…………………え?





「何があったか知らねーけど、大丈夫だ。」





私を丸ごと包み込む春輝が居た。





近くに聞こえた声に安心して、でも、もっと抱きしめて欲しくて





「もっと………。」





って言って春輝に抱きついた。