君が居る

「…………居るよ。」





返事が返って来てホッとする。





「和風パスタと洋風パスタどっちも作るんだけど、どっちが良い?」





シーン。





返事が返って来ない。





食べたくない……か。





ふと思い出す。あの頃の生活を。





ダメだ。堪えろ。





踵を返して下に降りようと歩き出したら





"カチャッ"





ドアが開く音がした。振り返ると、パーカーに緩いズボンを履いた秋が居て





「………………手伝う。」





そう言って来た。





それが嬉しくてつい頬が緩む。





「ありがとう。洋風は、カルボナーラだよ。」





ユルユルな笑顔で言うと、何故か顔を赤らめた秋。