17:07
「あっ、夕食…。」
17時を過ぎた時計を見て、そう口にしたら
「俺いらない。」
「僕も。」
「俺もいらねー。」
夏、秋、春輝の順番にそう言われた。
「……そう。真白、何食べたい?」
資料とにらめっこしてる真白に声をかけたら
「何でも良い。お前の好きなの作れ。19時には帰る。」
何でも良いかぁ…。
一番困る回答だけど、いつも通りな感じだ……。
ふと、あの頃の生活がフラッシュバックした。
ドクッドクッと速まる心臓の音。
大丈夫。と自分に言い聞かせる。
私は大丈夫。と。
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