｢っ私､美嶺くんに何も出来なかったっ｡｣





自分の心残りを言ったら





｢美嶺は最後､どんな顔だった？｣





っえ？そんなの





｢笑顔だった｡｣





凄く綺麗な笑顔だった｡





｢ん｡じゃあ悔やむな｡
悔やんだら､それこそ美嶺が可哀想だ｡

あいつの気が晴れなくなる｡
だから､次あいつに会ったら笑顔で抱きしめてやれ｡｣




そう笑った君が無理してるなんて気づいてる｡





彼女が他の男に抱きつく｡それが､好意を寄せてる男なら､尚更嫌なはず｡





なのに君が笑うから､私は




｢うん！｣





って言って君に抱きつく｡