「えっ?」





優しく笑いながら続ける真白。





「あのな、俺には大切な奴らがたくさん居る。

春輝も秋も夏も、美嶺も竜太も希結羽も、弥菜も畝莉琶も。

でも、何がなんでも守りたくて、ずっと側に居て欲しいって思うのは、お前だけなんだよ。茉汐。

俺も、お前の中のそんな奴になりたい。

何も、俺だけが大切って思わなくて良い。

ずっと側に居て欲しい。

とか

俺が居れば。って思ってくれるだけで良い。

誰か1人が大切なんて思わなくて良いんだ。」





心の中で、何かが弾けた気がした。





あぁ。そうなんだ。





って。