走って走って走る。





何度も転びそうになるけど、なんとか転ばないように走り続けた。





この公園抜けたら!





そう思った瞬間





「茉汐!!」





大好きな声が聞こえた。





足を止めようとしたけど、止まらなくて、前のめりに倒れそうになる。





ヤバい!って思って、次にくる痛みに耐えようとしたら





「あっぶなっ!」





真白の声が耳元で聞こえた。





「お前なぁ!!」





真白の声もちゃんと聞かずに、真白の顔を見て





「好き!!」





そう言ってた。





「あっ…ごめっ。」





まだ何か言われた訳でもないのに、涙が流れる。