8月半ば。
それは起こった。
「あっつーい!!」
庭で洗濯を干しながらそう叫ぶ。
「暑いって言うな。余計に暑く感じる。」
「だったら、クーラーが効いてる部屋に入れば良いじゃん!
何もしてないんだから!」
庭にある椅子にダルそうに座る真白に言う。
あの日から、真白は常に私と行動する事が多くなった。
「痛っ?!叩かないでよ!!」
「俺を邪険にするからだ。」
そんな事言われても…。
好きな人が近くに居たら戸惑うよね?
私間違ってる?
「……………終わった?」
控えめに、庭につながる大きい窓が開いて、秋が聞いてきた。