君が居る

「茉汐。」





グイって引っ張られて





"チュッ"





……………………………。




はい?





チュッ?ネズミ?





いやいや!ネズミはチュウって鳴きますな。





「え?は?あぃっ?!」





とりあえず口をパクパクする。





オデコを押さえて春輝を見る。





「行くぞ。」





見せつけるだけ見せつけて、私の手を握って歩き出した春輝。





「お前は可愛いから。

後な、さっきのは女達が言ったのは、誉めてるほうの可愛くない?だからな。」





なんで分かったんだろ?





そして、今、春輝にめちゃくちゃドキドキしてる。





でも、あの人とは違うドキドキだ。





頭に思い浮かんだのは、黒髪のあの人だった。