「…………ん」

真っ暗だなぁ。夜?私帰らなきゃ……。

……ギチッ

「えっ!?」

ベルトで拘束されてる!?手首にそって……。痛くないけど、取れない……。

「……おはようお目覚めかな?お嬢ちゃん。」

「お、おじさん!助けて!」

「いや………それは出来ないよ。だって君はブンボウグになるんだから。」

「文房具?どういうこと……?」

おじさんは話してくれた。ブンボウグは人の体の部位で作ること。それの歌があること。

「歌はねぇ
『アカい絵の具を塗りましょか
ハダ色キャンパスいらんかね
真っシロボールはクロ混じり
モモ色スポンジ水垂れて
アカのポンプはすこすこと
トウメイシールは張り付かない』だよ……。
序でに、アカい絵の具は血、ハダ色キャンパスは肌、真っシロボールは目、モモ色スポンジは唇、アカのポンプは心臓、トウメイシールは爪なんだよ………。だからお嬢ちゃんは今から解体されるんだよ……。」