ひんやりした廊下を歩いて私は息を吐いた。


今日こそ.........。


意を決して、ドアを開ける。


「おはようございます。お母さま。」

大きなテーブルの一番奥に座る着物姿に迫力で押される。


「おはよう、雪乃さん。」