「雪乃さん、おはようございます。」

「おはようございます、百合さん。」


百合さんは満足そうに微笑むと長い廊下をゆっくり進んで行った。


今日も同じ事を繰り返すんだろうなぁ。



「そういえば、」百合さんが急に振り返った。

「今日は起床されるのが少し遅かった様ですが、何かありましたか?」


「いいえ。何もありません。」

百合さんは不思議そうな顔をしてまた長い廊下を歩いていった。