キス、のち涙。

「てかさ、それよりも秋原祥吾だよ!何なのアイツ!友達もいない、昼ご飯も移動教室も、何をするにもいつも一人!マジで浮いてるよね!」

「アハハ、言えてる~!」


・・・・・・みーちゃんとりーさ、よく他人のこと悪く言うんだよね・・・・・・。

だから私は、あえてこう言っちゃう。


「・・・・・・そうかな。別に浮いてるなんて思わないけど。」



・・・・・・私がそういうと、さっきまで秋原君のことをバカにして笑っていた、みーちゃんとりーさの表情から笑顔が消えて、冷たい表情になった。