キス、のち涙。

「あ・・・・・・。」

「?!しょ、祥吾!」


祥吾の体が、消えていっている。


もう・・・・・・本当に、お別れの時。

祥吾と話す、最後の時間。



「・・・・・・綾羽、本当にお別れだ。最後の最後で、会えてよかった・・・・・・。」

「祥吾・・・・・・。」



あっ・・・・・・。

待って、祥吾・・・・・・。


私、一番言いたかったこと、まだ言えていない・・・・・・。


私は大きく息を吸って、こう言った。






「・・・・・・愛してる・・・・・・。」