キス、のち涙。

酸素マスクをつけて、苦しそうに息をしている祥吾がいた。



「・・・・・・あ、あや、はっ・・・・・・?」

「祥吾・・・・・・祥吾!」



私は、祥吾の傍へ駆け寄った。



「祥吾、私だよ!わかる?」

「・・・・・・あ、ああ・・・・・。」

「祥吾、ヤダ・・・・・・死んじゃいや・・・・・・。」



怖い・・・・・・。

祥吾、本当に死んじゃう・・・・・・。

祥吾が死ぬところなんて、見たくないよ・・・・・・。