朝・・・・・・。


誰もいない教室。


後ろの、一番端の席。


その隣が、「彼」の席。






サラサラな黒髪。

整った顔立ち。

朝日に照らされて、眩しそうに細める目。




彼は・・・・・・クラスでも浮いている存在。


誰も、彼の相手なんかしないのに・・・・・・私は、彼のことが気になっていた。


気が付けば・・・・・・私の目が、心が、彼のことを一生懸命追いかけていたんだ・・・・・・。