今日も遠回り


いろんなことが終わったとき、私は逃げ出した。

走って、走って、走って、

着いた先は誰もいない静かな公園。


そのとき、ベンチの陰でうずくまってる私をあなたが見つけてくれた。


「大丈夫だよ、君が泣いたって周りは誰も君を責めたりしないよ。」


事情も知らないあなたはずっと私の頭を撫でてくれた。

あのときに感じた匂いと声を私は忘れられないでいた。