はっ、と目が覚めた時にはチャイムがなってて授業が終わったことを私に気づかせた。



「また寝てたの」




わたしに喋りかけた青石 さくらは、中学校からの付き合い。


わたしの、一番の女友達といってもいい



そんなことを知ってるのか美樹はいつも授業の合間をうかがって、わたしのところへやってきてくれる。



「いつの間にか意識飛んでた」



「だからいつも早く寝なっていってんの」


さくらが髪の毛に逆毛立ててる。

……そのとおりです…私が早く寝ればよかったです…



美樹は背が高くて手足も長くて、
それでいてぱっちりな二重、背中まで伸びた黒髪、

廊下ですれ違って振り向かない男子などいないと思う。



美人でいて、はっきりと言う性格のさくらだからこそ、わたしが信頼できる1人でもあるのだ。