なので一日三冊づつゆっくりゆっくり読む計画にしたのだ。
本広間に置いてある机にドサッとスクバを置く。そしてすぐに本棚に向かう。

「あれ……?何だろこの本」

私が手にとった本には『夢日記』と書かれていた。
その本は黄ばんでいて古くなっていた。

「誰かが見た夢を記録していたのかな」

私は首を傾げた。見た夢なんて覚えているかも曖昧だ。そもそも書く必要なんてないに決まっている。