繕いを忘れないようにと思う半面、襲い続ける吐瀉感から早く解放されたくてポロポロと仮面は崩れ語尾が思わずキツくなってしまっ た。 「それにあたしは別に話なんてありません」 「新川になくても俺にはあるの」 そんな事など構うものかという姿勢を貫き、マイペースに間を開きなかなかそこから言葉をかけようとはせずにただ、あたしを瞳を逸らさずに一心に見つめる先輩。 先に耐えられなくなったのは、あたし。