「こんにちはー。」

「「こんにちはー!」」

吹奏楽部の部室に体験入部に行った私は、
学校生活が楽しみになった。

それは、体験入部に行った時のことだった。
私は久しぶりにクラを吹かせてもらっていた。
「何体験したいー?」
初心者かなー。
「あ、久しぶりにクラ吹きたいです。」
へぇークラ経験者かぁ……。
「クラやってたのー?」
先輩が早速食いつく。
「あ、中学1年まで……。2年から転校してパパーカスになったんですけど……」
ん……?
彼女の顔を見て私は確信した。
「あっ!明琉!」
「わわっ!涼夏ッ!?」
彼女は中学1年までずっと一緒だった幼なじみの篠岡 明琉だったのだ。
「え……?知り合い……?」
先輩が驚いていたけれど、嬉しくて、それどころではなかった。