パンッ!
「ハッピーバースディ♪」
「………はっ?」
「……………」
「……………」
「…あれ?」
「…誰の誕生日だ?」
「誰のって…今日、真さんの誕生日ですよ?」
「……………」
「……………そうだったのか。」
「えぇーーー。」
「しょうがねぇだろ。いちいち自分の誕生日なんて覚えてねぇよ。」
「いやいや、覚えておきましょうよ。自分の誕生日くらい…」
「うるせぇ。」
・・・今日は10月31日でハロウィンの日。そして猫田真-ねこた しん-さんの誕生日です。
今、私たちは誰もいない放課後の教室にいます。
そして真さんをビックリさせようとしたのですが予想外の反応で、只今とても悲しいです。それに本人は全く自分の誕生日には興味がないようです・・・・・よしっ!
「…真さん!」
「何だ?」
「お誕生日パーティーと一緒にハロウィンパーティーをしましょう!!」
「めんどくさい。」
「そ、そんなぁー…せっかく誕生日プレゼントも用意したんですよ!?」
「俺の?」
「当たり前です!」
「…へぇー…」
あれ?何でしょう・・・この如何にもこれからやばいことになりそうな空気は・・・
「…さゆみ。」
「…は、はい。何でしょう…?」
「プレゼントは、お前、なっ?」
ドンッ!
「へっ?」
「…なぁ、さゆみ?」
「え、あ、あのっ、えぇーーーーーーーー!?」
・・・案の定、この後真さんのプレゼントにされてしまいました。