あの空き教室に到着すると、 すでに春乃くんはソファに座って雑誌を読んでいた。 「あ、おはよ〜」 「...どうも」 春乃くんは一瞬こちらに目線を向けたけどすぐに雑誌に目を落とした。 「.....」 「.....」 「.....」 なんで誰も喋らないのよ...! あたしはこの教室に入ったところで立ってて、 春乃くんはソファに座って雑誌を読んでて、 いつの間にかソファに移動した瑠人くんは寝てるっていうこの状況。 すごく居づらい....