あいつがいなくなったのを確認してあたしはようやく立ち上がった。 隠れていたときに 無意識に呼吸が浅くなっていたせいか少し肩で呼吸をしてしまう。 「なんで、あいつがいるんだ...」 あたしの独り言に答える人なんかいなくて。 もしかして、どこか悪い....? 重い病気、とか..... って、なんであたしがあいつのこと考えてんだ! もうやだやだ、帰ろ! あたしはいつもより足早に家に向かった。