共学なんて聞いてない!


あたしと雪は同じクラスだから一緒に共学になったクラスでも同じだった。


もう少しで新しいあたしたちが過ごす教室に入る。



男子がいやで女子高に入学したあたしがなんで今共学の学校にいるの…



「はぁ…」

「そんな落ち込まないでよ。男嫌いを克服するチャンスだと思えばいいって」

「そんな簡単に言わないでよ…」



男嫌いとかない雪にとってはなんともない共学かもしれないけど、

あたしにとっては生死を争うんだから…!


…さっきのは言い過ぎかもしれないけど、それくらいいやなことなの。



「それに!あの如月愁馬もいるしね~」

「…誰それ」

「言うと思ってたよ。めちゃめちゃイケメンって有名なんだから!」

「そ、そうなんだ」



ほんと男子に興味ないよね、と雪は続けた。


興味もなにも、そもそも男子のこと嫌いだから…


…というあたしの頭の中での口論に雪が気づくはずもなく。



「よし、ついたよ」



雪のその一言で一瞬のうちに血の気が引いた気がする。



そして、

ついに新しい教室に到着したあたしと雪は意を決して(たぶん雪はなんとも思ってないと思うけど)騒がしい教室の扉を開けた。



ガラガラ



扉を開けた瞬間、今まで騒がしかった教室がいっきに静かになった。

さっきまで「やっと彼女できる~!」とか、「かわいい子いねぇかな~」て言ってたのがうそみたいに。