文化祭が終わって数日がたった。
もうすでに夏休みは始まっている。
あたしはというと、ファミレスにいる。
雪と待ち合わせ中。
外はギンギンと太陽が照りつけてて、暑苦しい。
でもここはそんなことなくてクーラーがきいてて涼しい。
「ごめん、桜奈!遅くなっちゃって」
顔の前で両手を合わせて謝る雪にあたしは、
「いいよいいよ!なんか食べよっ」
あたしと雪はそれぞれ、チョコパフェと抹茶パフェを注文した。
「そういえば、話ってなに?桜奈から珍しいよね」
「あぁ、うん....そのことなんだけど...」
そう、今日呼び出したのはあたしから。
話っていうのは........姫についてのこと。
「あ、あのね雪...」
「お待たせしました〜。チョコパフェと抹茶パフェでございます〜」
タイミングがいいのか悪いのか、
店員さんがちょうどパフェを持ってきてくれた。
「とりあえず、食べよっか」
「うん!」
「「いただきまーす!!」」
2人で声をあわせて言う。
チョコパフェは本当にほっぺたとろけるくらい美味しかった。
「それで、話って?」
「あ、えっとね、それは...」
あたしは学園祭のときの出来事とか、まだ雪に話してなかったことを全部話した。
もちろん、姫になるっていったことも。
「えぇ!?」
「ちょっと、雪声大きい...!」
あたしは周りを気にしてるけど、雪はそんなのおかまいなしで。
「ほんと!?自分で決めたの?!」
「うん。信じてみようかなって。」
「.....桜奈が言うならあたしはなにも言わない。でも、ほんとにいいの?後悔しない?」
その言葉にあたしは素直に頷くことはできなかった。
でも、ちょっと信じてみたいんだ。
「まだ少し不安だけど....でも、あの人たちを信じる。」
「そっかぁ.....。なんか、あたしも嬉しいな〜」
雪は自分のことのように喜んでくれた。
雪に話してよかった。
なんか、すっきりした!!