「...如月愁馬の生徒手帳を届けに来たとき以来、一度も今日までここに来なかったのは.......来たくなかったから。」



あたしは少しずつ今の気持ちを話すことにした。



「みんなが知ってる通り、あたしは男嫌いで......ずっと男子と関わることは避けてきた。


......でもそんなとき、みんなと関わるようになってきて.....あたしは嫌がってるのに全然懲りなくて....


でも、急にみんなと話さなくなってここにも来なくなった途端、なんだか.....寂しくて.....



...あたしもよく分からないけど、そんな気持ちになってた。」



ずっと静かにあたしの話を聞いてくれる4人。


言ってしまったから後戻りはできない。



「......俺たちの姫になるか」



如月愁馬の質問は意地悪だ。



前は 命令だ って言ってたくせに

今は聞いてくるんだもん。



あたしの中で迷いはある。

たくさんある。


恐怖心もある。



だけど、みんなを信じて見よう。

他の人とは違う彼らを信じて見よう。








「......輝の、姫になりたい」