それはパステルカラーのピンク色をしたドレス。
総レースで、腰の後ろには大きなリボンが付いている。
腰から下はふんわりとしていて、すごく可愛い。
「これ、誰が着るの....?」
「お前しかいねえだろ」
あたしの疑問に答えたのは悠弥くんだった。
あたしがこれを着る....?
こんな可愛いドレスを......?
「このあと、姫はドレスを着て全校の前に出るイベントがある。それで着てほしい。」
「そんなイベント...聞いてない...」
「どうせ嫌がられるからって、ギリギリまで内緒にしてたんだよ!」
「まぁでも、もし立花が今日までに姫を降りれば話は別だったけど。」
そうか...
たしかにあたしはここにはずっと来てなかった。
でも姫を降りたわけではなかったんだ...。
あ、だとしても....
「一度も姫になった覚えないのに...」
「言ったろ。それは命令だって。」
「.....ふふ、そこは変わらないんだ。」
なんだか、笑えてきちゃった。
ずっと会ってなかっただけでこんなにも悲しくなって...。
でも今こうして実際会うと、今までと何も変わらなくて。
「桜奈ちゃんは、もっと自覚したほうがいいね....」
「俺もそれ今思ったよ...」
「こっちがもたねえよな〜....」
春乃くん、瑠人くん、悠弥くんの順番で言った。
なんのこと??
話がさっぱりわからない。
