あたしは走って保健室に向かう。
ガラガラ
保健室の扉を勢いよく開けると、椅子に雪が座っていた。
「雪!体調崩したって....大丈夫なの!?」
「そんなに心配することないよ。もう大丈夫。でも、演劇には出れそうにないんだよね....」
「笹原さんに聞いたよ。」
「お願いできない?白雪姫役。」
笹原さんからさっきお願いされたことを、今度は雪本人に頼まれてしまった。
あたしにできる自信ないけど....
「....大丈夫!桜奈ならできるよ!セリフも完璧でしょ?」
「でも...」
「みんな今日のために頑張ってきたんだもん。あたしのせいで台無しにしたくない。」
雪が言っていることは正論だ。
みんなやることは違っても、ひとつのことに向かって頑張ってきたんだ。
やっぱりここは....
「....あたし、やるよ。白雪姫役。」
「うん。桜奈ならそう言ってくれると思ってた。」
